終活支援住宅改修シリーズ#4 転倒骨折が引き起こす「寝たきり・施設入所」の連鎖を防ぐために

転倒骨折が引き起こす「寝たきり・施設入所」の連鎖を防ぐために
目次

転倒骨折の連鎖がもたらす現実

施設に入りたい。と、自ら願って入所なさる人は、ほんの一握りでしょう。

しかし、介護の問題はきれいごとではすまされない。

できるだけ、最期まで自宅で過ごせるように。
井上工務店はどんなお手伝いができるか?

を、とことん考えた「終活支援住宅改修シリーズ」

第1回目の記事では、転倒防止のための動線対策(手すり、段差解消など)を中心に書きました。


第4回目の今回は、その先にある「転倒が引き起こす最悪の連鎖」を現実的に考えてみます。

なんでかというと「最初の一回」の骨折が、寝たきりや施設入所の引き金になるケースが本当に多いからです。

「骨折」というきっかけが、認知症の起因となることも

高齢者の不慮の事故死因第1位は転倒・転落・墜落(令和5年推定約9,800人)。主に同じ高さでのつまずきや滑り(85%)が原因で、階段や段差が起点です。

まずまず健康だった方が、ある日転倒して骨折。

安静期間中に筋力が急速に低下し、治った後も足腰が弱ったまま。

ちょっとしたことで再転倒、また骨折…入退院を繰り返すうちに、完全に寝たきり・車椅子必須に。

家族による介護が限界を迎え、施設への入所となる。

このケース、私が実際に知っている(面識のある)方々、という範囲ですら、何軒も同じことが起こっています。

転倒→骨折→筋力低下→再転倒の連鎖が止まらなくなったその先は、

【認知症】
骨折による入院期間中、家族の面会時間だけでは「人との交流」として不十分で、社会的に他人と接し、会話することも必然的に減ることが引き金となり、認知症の傾向が出始める。入院前からの「要介護」状態に「認知症」が加わり、家族の手に負えなくなる。認知症は、ある日突然発症する人もおられるけど、結果論として「初めの一回」の骨折に起因するこういう事例もすごく多い。

【車椅子 + 寝たきり】
再転倒を繰り返し、完全に「全介護状態」に。認知症が発症しておらずとも、車椅子+寝たきりになる。

大別すると、この2つのパターンに分かれているように思います。

自宅で最期まで逃げ切るための要件として

  • 時間的余力(介護食の調理・食事の世話・清掃・入浴・排泄介助・大量の洗濯物・話し相手として費やす時間的な余力)
  • 体力的余力(介護者個々人の体力的な負担が限界を超えないよう、家族で分担できる余力)
  • 金銭的余力(介護用品や家の最適化リフォームの費用に加え、介護者が介護に専念することによって時間を取られても、家計を直撃しない金銭的な余力)

これら3つは、きれいごとではすまされない要件です。
しかし、この3つともが、全てクリアできる家庭は少数派。

この3つともが揃わなければ、施設への入所が現実的な選択肢になってきます。

施設は本当に「待機」できない現実

2025年現在、高齢者1人を支える現役世代は約1.9人ですが、2070年頃には約1.3人に減少すると推計されています。

2070年頃には高齢者1人を、約1.3人で支える社会になると推計されてるって。

施設は確実に溢れ、施設に入れない人が、今以上に、確実に出まくる。

空き待ち=「誰かの死に待ち」状態になる家族が増えます。

家族は「要介護者を施設に入れたい」と思いつつ、満床で受け入れてもらえない。

1人の人間として、誰か(他人)の死を願ってるわけではないのに、間接的に「そういうこと」になってしまうという現実に心が痛む人が続出するに決まってます。

だから私たちは、

「施設に入らず、一生、自宅で逃げ切る。やり過ごす。」

これを本気で支援したい。

これが、井上工務店の「終活支援住宅改修」です。

だからこそ、井上工務店は転倒防止工事を強く推奨します

「最初の一回」の骨折を防げば、この負の連鎖を回避する可能性が、グンと上がります。

終活支援住宅改修シリーズ #1 で紹介した対策を徹底的に。

  • 段差解消(スロープ設置、床上げ)
  • 手すり設置(廊下・階段・トイレ・浴室)
  • 滑り止め床材変更
  • 照明強化(センサー付き自動点灯)

補助金を活用すれば負担も軽減されます。

補助金には、介護保険による「住宅改修費支給制度・生涯20万円限度(厚生労働省)」と、
城陽市の場合ならもう一つ、高齢者住宅改良助成事業(城陽市役所福祉保健部高齢介護課高齢福祉係)があります。

私たち井上工務店は、京都の老舗工務店として培った、確かな技術と誠実な姿勢で、

「施設に入らず一生自宅で逃げ切る」あなたを全力で支援します。

転倒骨折の連鎖を断ち切ることは、人生の尊厳を守る第一歩です。

住み慣れた我が家で最期まで暮らすために。
その一歩を、私たちと一緒に踏み出しましょう。

高齢者が自宅でアクシデントで亡くなる率が高い原因リスト

高齢者の死亡原因として、交通事故よりも家庭内の不慮の事故が上回っていることをご存知ですか? 消費者庁のデータによると、65歳以上の不慮の事故による死亡は、交通事故の約4倍。特に自宅内での事故が大半を占め、転倒や溺水などが主な原因になっています。これらは、自宅の環境改善でリスクが下がるものも多くあります。各項目について、ご家庭でできる対策や、井上工務店がお手伝いできる対策工事について深掘りしています。

順位原因死亡数
(65歳以上)
詳細と予防のポイント関連シリーズ記事リンク
1位転倒・転落・墜落約9,800人主に同じ高さでのつまずきや滑り(85%)。階段や段差が原因。
高齢者の骨折起点に。
転倒防止のためのバリアフリーリフォーム
2位不慮の溺死及び溺水8,270人浴槽内が約80%(6,541人)。
ヒートショック関連が多い。
ヒートショックを防ぐための具体的な対策
3位不慮の窒息7,779人食べ物の誤嚥が半数以上。
高齢者の咀嚼力低下が要因。
キッチン・ダイニングの安全設計
4位煙・火・炎への曝露約1,000人火災や調理中の事故。
暖房器具の不備。
火災防止のための換気・暖房工事
5位偶発的中毒約500人薬や化学物質の誤飲。
収納の乱れが原因。
収納・照明の安全改修
6位階段からの転落約450人手すりなしや照明不足。階段・廊下の手すり設置
7位建物からの転落約500人窓やベランダからの事故。窓・ベランダの安全柵工事
8位ベッド・椅子からの転落約500人寝室のレイアウト不良。寝室のバリアフリー化
9位熱中症・低体温約500人室内温度管理の失敗。空調・断熱全体リフォーム
10位その他の機械的損傷約500人家具の転倒など。家具固定・耐震対策

※データソース: 厚生労働省「令和5年人口動態統計(確定数)」。推定値は全体傾向から算出。家庭内事故総死亡: 16,050人(交通事故の約4.5倍)。

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この記事の著者

雑用って、誰かがやらなきゃ回らへんこと。誰かの「気になる」を先回りして整えること。それを雑と呼ぶのはちょっともったいない。ほんまは一番大事なことかもしれん。(と思わなやってられん笑)

施工棟梁(次男)のヨメである雑用女将は、それを「場をつくる仕事」やと思ってます。木と人との暮らしのあいだにある、見えへんものを整える。そんな思いで今日も馬車馬のごとく働いてます。

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