寝たきりを招く「最初の一回」を防ぐこと。
家で生きるか、施設に入るか。
これはご高齢者本人だけでなく、家族にとっても人生を左右する大きな選択です。
そしてその分岐点は、意外にも「小さな骨折」から始まることが多い。
転倒による骨折は、ご高齢者を寝たきりへと追い込み、やがて施設への入所へとつながる引き金になります。
私たちは、そんなケースを多く見てきました。そういう望まない連鎖を未然に防ぐ対策として、
寝たきりを招く「最初の一回」を防ぐこと。
これ、めちゃくちゃ大きい。ほんまにめちゃくちゃ大事だと思います。
現実をしっかりと見つめつつ、希望を持って、自宅での生活を守る方法を一緒に考えていきましょう!
小さな骨折が人生を変える
今から20年前、74歳の知人が自宅のトイレで転倒し、太ももの骨を骨折しました。
ご高齢やったもんで治りが遅く、骨折が治るまでのあいだ、じっとしておられる期間に筋力が衰えてしまったため、骨折が治ってからも、再び転倒を繰り返すうちに寝たきりとなられました。
認知症ではなく、ただ身体が動かなくなっただけですが、老老介護が限界となり、最終的に施設への入所を余儀なくされました。
このケースと全く同じ状況を、井上工務店のお施主様のご家庭でも何度も見てきました。
本当に本当に、寝たきりの始まりは、「転倒による骨折」であることが多いんです。
転倒防止策は「今すぐ」取り入れるべき終活リフォーム
現在の生活動線に沿った「転倒防止対策」を取り入れることこそ、寝たきりを防ぐ最善策です。
- 目的 … 寝たきりを招く「最初の一回」を防ぐこと
- 優先順位 … ①トイレ・浴室の動線、②廊下・玄関の段差、③夜間の照明や手すり
- 予算感 … 10〜50万円でできる工事が中心(段差解消・手すり・床材変更)。
- 確認 … 普段の歩行ルート(動線)を一緒に歩いて危険箇所を洗い出します。
段差の解消、手すりの設置、滑りにくい床材への変更…これらは決して大掛かりな工事ではありませんので、費用も10〜50万円程度で済みます。補助金を活用すれば負担を軽減できます。
念のため申し添えますが、井上工務店は「補助金受けられるからお得ですよ」ということを前面に押し出す補助金ビジネスではありません。笑
ですが、介護には、お金がなんぼでも要りますから、ちょっとでも負担が軽くなるに越したことはありません。
要支援1・2、または要介護1〜5の認定を受けている方がお住まいの家の改修工事で、補助金の対象となる場合なら、受けられたほうが良いと思います。
井上工務店が施工した現場でも、補助金を受けられたお施主さんが多くおられます。
補助金には、介護保険による「住宅改修費支給制度・生涯20万円限度(厚生労働省)」と、
城陽市の場合ならもう一つ、高齢者住宅改良助成事業(城陽市役所福祉保健部高齢介護課高齢福祉係)があります。
そんな感じで、お住まいの市区町村によっては、2種類の補助金が受けられる可能性アリです。
※ 後者については、市区町村によって異なりますので、無い場合もあるかもしれません。ケアマネージャーさんか、地域包括支援センターにご確認なさるのが確実だと思います。
家族の負担を軽減し、尊厳を守る
介護はきれいごとでは済みません。
時間も体力も奪われ、大量の洗濯物、排泄物の処理や臭いに追われる現実があります。
だからこそ、介護者の負担を少しでも減らし、要介護者の尊厳を守るために「介護しやすい家」に整えることが必要です。
私たちは、家族の要望・高齢者本人の願い・予算のバランスを取りながら、老舗工務店ならではの経験と技術で最適な改修を提案します。
老舗工務店として。井上工務店の使命
井上工務店は、
「施設に入らず自宅で生きる」を目標とするご本人と、
「施設に入れずに最期まで自宅で生活させてあげたい」とお考えのご家族の、
切なる願いのご相談を数多く受けてきました。
高度経済成長期を支えてこられたご高齢者のおかげで、豊かに暮らせる現在の日本。激動の時代を生き抜いてこられたご高齢者の「施設に入らず最期まで自宅で暮らしたい」という願いを、1軒でも多く叶えて差し上げたい。
そんなご高齢者の願いを実現するために、担い手となる「介護者」であるご家族にとって、少しでも負担を軽減することができるよう、介護しやすい家に整える。そのお手伝いを、したい。
そしてたとえ、最後の最後は、やむを得ず施設に入所することとなられようとも。
1日でも長く、自宅で過ごさせてあげたい。
井上工務店は、そんな思いを持って、
- 介護者であるご家族のご要望
- 要介護者であるご高齢者のご要望
- 家(建物)の状態とご予算
この3つのバランスをとりながら、本気でお施主さんに向き合っています。
「家のことなら知り尽くしている。」
という、老舗工務店ならではの経験値と技術があるからこそ、できることがたくさんあると自負しています。
現代の超高齢者社会の問題を解決するための、一助となりたい。
という、確固たる使命感でもって「終活支援住宅改修」に、日夜取り組んでいます。

高齢者が自宅でアクシデントで亡くなる率が高い原因リスト
高齢者の死亡原因として、交通事故よりも家庭内の不慮の事故が上回っていることをご存知ですか? 消費者庁のデータによると、65歳以上の不慮の事故による死亡は、交通事故の約4倍。特に自宅内での事故が大半を占め、転倒や溺水などが主な原因になっています。これらは、自宅の環境改善でリスクが下がるものも多くあります。各項目について、ご家庭でできる対策や、井上工務店がお手伝いできる対策工事について深掘りしています。
| 順位 | 原因 | 死亡数 (65歳以上) | 詳細と予防のポイント | 関連シリーズ記事リンク |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 転倒・転落・墜落 | 約9,800人 | 主に同じ高さでのつまずきや滑り(85%)。階段や段差が原因。 高齢者の骨折起点に。 | 転倒防止のためのバリアフリーリフォーム |
| 2位 | 不慮の溺死及び溺水 | 8,270人 | 浴槽内が約80%(6,541人)。 ヒートショック関連が多い。 | ヒートショックを防ぐための具体的な対策 |
| 3位 | 不慮の窒息 | 7,779人 | 食べ物の誤嚥が半数以上。 高齢者の咀嚼力低下が要因。 | キッチン・ダイニングの安全設計 |
| 4位 | 煙・火・炎への曝露 | 約1,000人 | 火災や調理中の事故。 暖房器具の不備。 | 火災防止のための換気・暖房工事 |
| 5位 | 偶発的中毒 | 約500人 | 薬や化学物質の誤飲。 収納の乱れが原因。 | 収納・照明の安全改修 |
| 6位 | 階段からの転落 | 約450人 | 手すりなしや照明不足。 | 階段・廊下の手すり設置 |
| 7位 | 建物からの転落 | 約500人 | 窓やベランダからの事故。 | 窓・ベランダの安全柵工事 |
| 8位 | ベッド・椅子からの転落 | 約500人 | 寝室のレイアウト不良。 | 寝室のバリアフリー化 |
| 9位 | 熱中症・低体温 | 約500人 | 室内温度管理の失敗。 | 空調・断熱全体リフォーム |
| 10位 | その他の機械的損傷 | 約500人 | 家具の転倒など。 | 家具固定・耐震対策 |
※データソース: 厚生労働省「令和5年人口動態統計(確定数)」。推定値は全体傾向から算出。家庭内事故総死亡: 16,050人(交通事故の約4.5倍)。


