あなたがピッチャーなら、私たちはキャッチャーです - 家づくりは信頼のキャッチボール

目次

家づくりは手術と同じ、信頼できる職人を選ぶ

もし、あなたが何かしらの手術を受けるなら。
どんな医師に執刀してもらいたいですか?

  • とにかく安い値段で手術してくれる医師?
  • とにかく暇だからスグに手術してくれる医師?

…そんな選び方、しませんよね。

病状と手術の緊急性を見極めたうえで、猶予があるなら、多少待ってでも、

「手術件数が多く、腕が確かで、評判の良い医師にお願いしたい」

私なら、そう思います。

そして、いくら腕がピカイチの「スーパードクター」と呼ばれる名医であっても、目ん玉飛び出るような費用なら払えません。

でも、適切な処置を、適正な価格で引き受けてくれるなら?
その医師こそ、本当に信頼できる存在だと思いませんか?

家のメンテナンスも、まったく同じです。

井上工務店は、「とにかく安い」「どこよりも安い」といった安売りを売りにはしていません。 また、「とにかく暇で、繁盛していないからスグに対応できる」ような工務店でもありません。

私たちは、これまでに数百件以上の現場を手がけてきた経験と、 築年数・構造・地域特性に応じた知見をもとに、 お施主さんのご意向と、現場(=家)の声、両方に耳を傾けながら、最適な提案をする工務店です。

  • この家には、こういう履歴があるから、こう直すのが一番長持ちする
  • この立地と築年数なら、この素材は避けた方がいい
  • このご家族の暮らし方なら、ここに手を入れるとグッと快適になる

そういった「現場の文脈」を読み解く力が、私たちの強みです。

ただ言われた通りに直すのではなく、
ただ高い材料を勧めるのでもなく、

この家にとって、
そしてこのご家族にとって、

「本当に意味のあるメンテナンスとは何か?」

を一緒に考え、提案します。

木造住宅の工事で、安さ優先が招くリスク

井上工務店は、仕事欲しさに、安売りはしません。

もとよりぼったくりの商売などしていませんから、「とにかく安くしろ、安くしろ」と、値切ってこられる方のご要望にも、お応えできません。

なぜなら、安売りとは、

最もスキルを必要とせずに、その時、その場だけお客さんを喜ばせるサービス

だと考えているからです。

そして、安さだけで飛びつくお客さんは、1円でも安いところがあれば、簡単にそちらへ流れてしまいます。

工事で施工費用を安売りするとこうなります

弁護士や司法書士、税理士、土地家屋調査士、不動産鑑定士といった「士業」の方々にとっての商品は「知識」です。同様に、私たちは木造建築大工という職人です。長年の経験で身につけた、仕事の「スキル」を切り売りして、ご飯を食べています。

そういった専門職のプロに対して、知識・経験・スキルを値切ることは、依頼する側も、仕事を引き受ける側にもWinにならない選択です。

1円でも安いところに、毎回乗り換えられるお客様とは、本当の意味での信頼関係を築くことができません。私たちは、互いに信頼を積み重ねる土台の上でこそ、真の価値が生まれると信じています。

あなたは、ご自身の家を託す相手を、どんな基準で選びますか?

お施主さんと工務店のWin-Win関係が良い家をつくる

雑用女将は、料理を作ることも大好きですが、それと同じぐらい、美味しいものを食べに行くのが大好きです。

B級グルメであろうと、老舗の料亭であろうと、そのお店なりの料理があり、その内容に応じた価格が設定されています。

500円のたこ焼きでも、1万円の焼肉でも、美味しかったら本気で「ありがとうございます!ごちそうさまでした!!!」とお礼を言って(時には涙目になって笑)帰ります。

自分に作れないものを提供してもらったことへの対価としてお代を払い、感謝を述べて帰る…それが、Win-Winの関係だと思うのです。

  • 飲食店:美味いものを提供して、代金をいただく(Win)
  • 雑用女将:代金を支払って、自分では作れない美味しいものを食べさせてもらう(Win)

家の修繕や増改築も、まったく同じです。

  • 井上工務店:職人が良い仕事をして、代金をいただく(Win)
  • お施主さん:代金を支払って、自分では直せない家の修繕をしてもらう(Win)
「美味しい料理にありがとう」と言うように、「良い仕事にありがとう」と言える関係。  
そういう心の通うお付き合いこそが、家づくりを成功に導くWin-Winの本質だと思うのです。

木造住宅の修繕・増改築は信頼のキャッチボール

もしあなたがピッチャーなら、井上工務店はキャッチャーです。

「ここの工事、こうしたほうがええんちゃいますか?」というサインを出すのは私たち。でも、それに頷くかどうかはあなた次第。どんな球を投げるのか、最終的に決めるのはあなたの意思です。

バッテリーとして信頼関係が成立しているからこそ、最高のパフォーマンスが出せる。

私たちは、そう信じています。

だからこそ、信頼関係が築けないと判断した場合は、残念ながら、仕事をお断りすることもあります。

なぜなら、私たちは「お金をいただく側」だからです。信頼関係が成立していないままお金をいただくことは、お施主さんにも失礼だと考えています。

お施主さん ⇆ 井上工務店が、お互いに敬意を持ってWin-Winで向き合える関係でこそ、良い家づくりができると信じています。

「お客様は神様だ」という言葉がありますが、
お施主さんから「井上さんは仏様や」と、喜んでいただくことも多々あります。

お施主さんから代金をいただく以上、その金額に見合うだけの価値を。
いや、それ以上の価値を感じていただけるようにと、仕事でお返しすることを目指しています。

それが、施工棟梁の目指す「信頼で投げ合う」というスタンスです。

あなたの家を託すなら、どんな大工ですか?

最後に、もう一度お聞きします。

あなたの家に、重大な欠陥や老朽化が見つかり、修理が必要になったとき。
どんな大工に修理してもらいたいですか?

私たちは、こう言っていただけるよう、日々努めています。

「井上工務店に。」

選んでくださったお施主さんがWinとなるように。
選んでいただいた私たちもWinとなるように。

そんなポリシーのもと、今日も現場に向かっています。

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この記事の著者

雑用って、誰かがやらなきゃ回らへんこと。誰かの「気になる」を先回りして整えること。それを雑と呼ぶのはちょっともったいない。ほんまは一番大事なことかもしれん。(と思わなやってられん笑)

施工棟梁(次男)のヨメである雑用女将は、それを「場をつくる仕事」やと思ってます。木と人との暮らしのあいだにある、見えへんものを整える。そんな思いで今日も馬車馬のごとく働いてます。

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