井上工務店は新築できない?その誤解を豪快にぶち壊す!

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新築だって当然、井上工務店の領域

井上工務店のホームページには「住宅の修繕・増築・改築が得意」であることを掲げています。これを見て、

「新築はできないのかな?」

と思う方もおられるかもしれません。

しかし、それは誤解です。新築ができないわけではありません。

むしろ、寺社仏閣の新築、修繕、増改築の全てにおいて、施工した実績と経験があります。そんな私達に、戸建て住宅の新築ができないはずがありません。

新築より難しいのは修繕・増改築

率直に言うと、新築よりも修繕・増改築のほうが、はるかに難易度が高いのです。

なぜなら、既存の構造や暮らし方という制約の中で、そのご家庭にとって最適な提案内容を導き出さねばならないからです。

ゼロから図面通りに作る新築とは違い、現場の細かな状況を読み解く力が問われます。

さらに、築年数や使われてきた素材の経年劣化、過去の改修履歴の複雑さ、そして住んでおられる方の生活スタイルの変化に柔軟に対応しながら、耐震性や快適性を確保しつつ美観も損なわないように仕上げる必要があります。

これらは単なる技術力だけでなく、現場で培った長年の経験と洞察力、そして職人のプライドがなければ成し得ません。

これこそが井上工務店が胸を張って誇る強みです。現場主義の真骨頂がここにあります。

大手ハウスメーカーと、井上工務店との違い

井上工務店が新築を全面的に売り出していない理由は、大手ハウスメーカーとの仕組みの違いにあります。

大手ハウスメーカーの新築

  • 大手ハウスメーカーのプレハブ住宅は、いわば100/100スケールの実用版プラモデル
  • 全国規模で同じモデルを大量生産し、資材コストを大幅にカット
  • 価格の安さが最大のメリット

井上工務店の新築

  • 大手ハウスメーカーのように、プレハブ住宅の部材を大量調達することはできない
  • すべて注文建築=あなたの家だけのために資材を揃え、柱を切り、木を削り、手仕事で仕上げる
  • だから価格は高くなるが、間取りや仕様は完全に自由

まとめると、

大手のハウスメーカーにできることは、最新の流行にマッチした良い家を安く提供できること。

私達にできることは、あなたのためだけに建てる、唯一無二の住まいを提供できること。

どちらが良いとか悪いとか、そんな答えはありません。

あなたの価値観やご予算、ゆずれないものによって、あなたが選ぶ。

それがあなたにとっての最適であることは、言うまでもありません。

高くてもいいなら、建てられます

もしあなたが「既製品の間取りでは満足できない」「自分の暮らしに合わせた家を建てたい」と思うなら、井上工務店は新築もお引き受けします。

ただしそれは注文建築になりますので、価格は大手より高くなるかもしれません。
しかし、あなたのためだけの家を建てることができます。

昔ながらの「手刻み」が出来る職人は、年々減る一方です。

1985年に約80万人いた大工は、令和2年には約30万人前後まで減少しました。若手は減り、高齢者ばかりが残る現実。つまり、あなたの家を「手仕事」で建てられる職人は、今や減る一方なのです。

井上工務店は、「時代遅れ」の工務店かもしれません。
それでも、私たちはこの「時代遅れ」を誇りにしています。

私たちが、初代棟梁 井上末次郎の時代から継承してきた工法にこだわるのは、工事の安売り合戦に巻き込まれるのではなく、真に価値ある家づくりを追求したいからです。

大量生産の画一的な住宅では決して実現できない、あなたの暮らしに寄り添った唯一無二の住まいを提供するために。

これが井上工務店の誇りであり、京都・城陽で80年以上続けてこられた理由です。

修繕・増改築をメインに掲げる理由

ではなぜホームページで新築を前面に出さず、「修繕・増築・改築」を強調しているのか。
それは、井上工務店の本丸、本領が修繕・増改築にあるからです。

  • 新築よりも難易度が高い現場に挑む力
  • 築年数や構造に応じて最適を導くためのスキルと経験値
  • 暮らしの変化に合わせて家を再構成する技術

これらこそが、他の工務店ではなかなかできない井上工務店の強み。だから「修繕・増改築」を本丸として掲げているんです。

年々、大工は減少傾向にあり、特に伝統的な木造建築を担える人材は限られています。1985年には全国に大工職人が約80万人いましたが、令和2年(2020年)には約30万人前後まで減少。この35年で半分以下に激減したんです。

さらに、厚生労働省の調査でも「29歳以下の若年技能者は過去20年で約88万人から約56万人へ減少。一方で65歳以上は倍増」というデータが示されています。

若手が減り、高齢者が増える。
つまり「木を刻める職人」は今後ますます絶滅危惧種になっていくと思われます。

※ 参考資料

時代遅れを誇る工務店が、あなたに問うこと

あなたが「価格」だけで家を選ぶなら、私たちの出番はありません。
しかし「価値」で家を選ぶなら、井上工務店は有力な選択肢です。

時代遅れを誇りにする工務店。 大量生産ではなく、あなたの暮らしに寄り添う一点物の住まい。
それを手仕事で形にできる職人は、どんどん減ってきています。

もしあなたが、既製品の間取りではなく、暮らしに合わせた注文建築を望むなら。
価格は高くても、あなたの暮らしに合わせた唯一の住まいを建てられるのが注文建築です。

そして、井上工務店は、その想いを形にできる地元の工務店。思い立ったが吉日、今すぐご相談ください。

あなたのためだけの家づくりを始める最初の一歩は、ここからです。

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この記事の著者

雑用って、誰かがやらなきゃ回らへんこと。誰かの「気になる」を先回りして整えること。それを雑と呼ぶのはちょっともったいない。ほんまは一番大事なことかもしれん。(と思わなやってられん笑)

施工棟梁(次男)のヨメである雑用女将は、それを「場をつくる仕事」やと思ってます。木と人との暮らしのあいだにある、見えへんものを整える。そんな思いで今日も馬車馬のごとく働いてます。

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