持ち家の本当のコスト 大家と借主はどちらも「自分」

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あなたの家の大家は、あなた自身です

リフォーム、壁、屋根、水道、床下工事、白蟻。 このワードを聞いただけで、眉間にシワを寄せる人がいます。

「どうせ悪徳業者やろ」
「修理なんか頼んだら騙される」
「家の修繕に回す金なんか無い」

そうやって、ガッチガチの防御態勢モードに突入する、その気持ちは、わからんでもないです。実際に、家がらみの悪徳業者に関するニュースを、今までに何度となく見聞きしておられるでしょうから、大切なお金を守るために、当然の防衛本能が働くのだと思います。

でもね、あなたがもし、

「ローン終わったから、もう一生、この家に金かけへんぞ」

そう思っているなら、それはちょっと危険な考え方です。

持ち家は「家賃ゼロ」じゃあ、ない

持ち家は確かに、ローンを払い終えれば毎月の家計を圧迫する固定費からは解放されます。
これは大きな魅力。特に老後、年金生活となったときに「毎月の住宅費・家賃支払いがない」というのは心強い。

でも忘れてはいけないのは、あなたがその家の大家=オーナーであり、同時に借主=住人でもあるということ。 固定資産税を払っている時点で、あなたはその家のオーナーです。

大家としてのあなたは、
「修繕費なんかかけたくない、見んかったことにして使ってくれや」
と、心の中でつぶやくかもしれません。

でも借主としてのあなたは、
「雨漏りしてるやん!老朽化が原因やねんから直してえや!」
と、当然要求するはずです。

民法第606条には、こう書かれています。

「賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。」

つまり、

借主としてのあなたが「正当に修繕を要求できる箇所」は、

大家としてのあなたが「最低限、直さなあかん箇所」なんです。

家は「放置プレイ」に耐えられない

世の中には、借主の満足度を大事にして、 小まめにメンテナンスをする大家もおられます。

そういう貸物件は、そこの入居者+訪れる友人・知人等が「○○マンション、ええよー!」と、口コミしてくれたりすると人気が上がり、常に空きが出ないばかりか、適度に手を入れ続けているため、物件としての価値も長持ちします。

自分の家も同じです。

ローンを払い終えたからといって、ノーメンテで一生OKではありません。

家は毎年、歳を取っていくんです。

あなたの中の「大家」と「借主」をつなぐ

「持ち家は、ローンが終わったあとは一生タダで住める」

なんていうのは幻想です。あなたは、あなたの家の大家であり、借主でもある。

大家としてのあなた
「お金かけたくないわ」
「まだ使えるやろ」
「見んかったことにしよか」

借主としてのあなた
「老朽化が原因やん。ここは直してほしい」
「このままじゃ不安」
「快適に、気持ちよく暮らしたい」

その二人の声をどうすり合わせ、折り合いをつけるか。
その間を取り持つのが、私たち井上工務店の役目です。

家は放っておけば老いていく。
けれど、手をかければ応えてくれる。

その積み重ねこそが、家を長持ちさせる唯一の秘訣なのです。

井上工務店は、地元で顔を合わせるご近所工務店

井上工務店は、地元の小さな工務店です。
職人たちも、私も、あなたと同じ城陽で暮らしています。

マツヤスーパーでも、山田屋でも、LIFEでも買い物します。パンの樹の生食パンも、大すけも大好きですし、お祝いごとがあれば松屋、大事な洋服はウエダクリーニングにお願いしています。

銭湯も大好きですから、風呂でお会いするかもしれないし、銀行や市役所での待ち時間の間、隣のイスに座るかもしれない。

そんな日常の中で、 あちらこちらでお客様と偶然お会いする可能性が毎日あるのに、

「あ!おはようございます!こんにちは!」

と、ご挨拶できないようなことはしておりません。

だからこそ、80余年の長きにわたって地元の皆さまに支えていただき、 今日まで存続できているのだと自負しております。

だから、どうぞご安心を。

まずは、あなたの家が今どんな状態か、うちの職人に見させてみませんか?

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この記事の著者

雑用って、誰かがやらなきゃ回らへんこと。誰かの「気になる」を先回りして整えること。それを雑と呼ぶのはちょっともったいない。ほんまは一番大事なことかもしれん。(と思わなやってられん笑)

施工棟梁(次男)のヨメである雑用女将は、それを「場をつくる仕事」やと思ってます。木と人との暮らしのあいだにある、見えへんものを整える。そんな思いで今日も馬車馬のごとく働いてます。

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